同・棲・同・盟!
「ひっ、日田さんっ!?アルバム、日田さん、濡れちゃ・・・」
「悲しくて泣いてる誰かの姿見るのは、正直好きじゃないんだが・・・今は特別だ。泣いていいぞ」
「そ、それ、上司命令、ですか」
「必要なら命令にしてもいいが」
「・・・ぅ。うぅっ・・・」
「自宅が火事になったというのに、他の住人の安否を気遣ったり、金めのものより、ご両親の写真やアルバムの方へまっ先に行く。まったく、おまえらしいよ」
そう言ってくれた日田さんの声は、全然呆れていなくて、いつも以上に優しいと思った。
日田さんの、細身ながら筋肉質と思われる体は、硬くて、男らしくて、温かくて。
頼もしい胸板に頬をくっつけた私は、日田さんが着ている紫のTシャツをギュッと握りしめて、シクシク泣かせてもらった。
「悲しくて泣いてる誰かの姿見るのは、正直好きじゃないんだが・・・今は特別だ。泣いていいぞ」
「そ、それ、上司命令、ですか」
「必要なら命令にしてもいいが」
「・・・ぅ。うぅっ・・・」
「自宅が火事になったというのに、他の住人の安否を気遣ったり、金めのものより、ご両親の写真やアルバムの方へまっ先に行く。まったく、おまえらしいよ」
そう言ってくれた日田さんの声は、全然呆れていなくて、いつも以上に優しいと思った。
日田さんの、細身ながら筋肉質と思われる体は、硬くて、男らしくて、温かくて。
頼もしい胸板に頬をくっつけた私は、日田さんが着ている紫のTシャツをギュッと握りしめて、シクシク泣かせてもらった。