同・棲・同・盟!
「おかえり。今回は割と早かったな」
「時間計ってたんですか!?それより新田さんは、私のヌーボーぶりをずっと見てたんですかっ!?」
「いーや。慣れだ、慣れ。だが大島さんが妄想世界へ旅立ってる顔見てるのは、相変わらず面白いな」
「あ・・・ぁ、そうですか」

・・・大島沙緒里。
ただいま、穴があったら入りたい心境、まっただ中でございます・・・。

でも、どんなに私が妄想の世界へ入り込んでヌボーっとしてても、社のみなさんは、いつも温かく見守ってくれる。
私、人には恵まれてるよね。

ひとまず私は、いつも以上に緩んだおマヌケ顔を、それなりに見られる真顔にして、妄想ワールドから現実世界へ引き戻してくれたお礼を新田さんに言うと、新田さんは笑いをこらえながら「どーいたしまして」と答えてくれた。

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