モデル姉さんのファンは弟くん
~圭
お姉ちゃんは僕の膝の上で横になると、すぐに寝息も立てずに静かに眠った。
「お姉ちゃん……。」
……やっばい、超キスしたい。
「綺麗すぎるお姉ちゃんがいけない……ちゅ…ちゅっ。」
ほっぺにキスして、次は唇に。
寝てるときが一番お姉ちゃんを独占できる時間だから、なんとも幸せな時間。
長い艶やかで綺麗な髪の毛を撫でてみたり、指に絡めたりする。
「お姉ちゃんには僕がいるからね……。」
……いつの間にか、僕も玲蘭を眺めていたら眠りに落ちていたみたい。
「…お…て!……い!」
ん…んん。
「起きて〜圭!」
「わっ……あれ、僕寝てた…?」
「眠いのにごめんね?着いたって!」
いつの間にか、お姉ちゃんが僕に膝枕してくれている状態だった…ってか!胸があたってる!
「おっお姉ちゃん!!膝枕するのは僕だけにしてね!?わかった?」
お姉ちゃんの膝から頭を起こして訴える。
起きてすぐにこれは…心臓がもたないって。
…はぁ、暑っつ…。
「えっ?圭以外にする人いないよ〜。それより…ほらっいこ!」
「もう!そう言うことじゃなくて…!ちゃんとわかってる!?お姉ちゃん、いい?お姉ちゃんは男にもっと警戒心を持つべき!!いーっつも…。」
そう言うと、むすっとほっぺを膨らませた。えっ可愛いっ。
「圭のお節介はもう十分!いつも圭は心配しすぎだよ、圭の方が可愛いから気をつけなきゃ!」
って可愛さに浸ってる場合じゃないじゃん…はぁ……いつもこう言うんだから。