モデル姉さんのファンは弟くん
第2章~玲蘭
…なんと、事務所に呼ばれたのはわたしのマネージャーをつけるという話だった。
そしていま、そのマネージャーさんに腕をひっぱられ圭と離れて離れに…。
「はぁ。あんたらめんどくさすぎ。」
「えっ、あっ…ごめっごめんなさい…。」
怖いよ、この人……どっどうしよう。
そもそもわたし、普段男の人とお話ししないし…絶対近くに圭がいるし…。
「えーなに。見た目レイカって気強そうだけど小心者?めちゃくちゃずばずば言いそうな顔してんのに?おもしろ。」
「わ、笑わないでください。」
「だって面白いじゃん。キャラ?」
「ゔぁ!?ち、近いです!!!」
急に体を近づかれたらびっくりする!
「ははっまじで本物?…お前めっちゃウブなんだな。おもしれぇ〜ははははっ。」
あ、この人笑うとそこまで怖くない?
「……なに?次は俺の顔じっとみて。」
「あっ…いやっその、こわっ、…笑ってるとかっこいいなって思っただけです…。」
「……へぇ〜?男のこと分かってないね。」
「えっ?なんでですか。」
「無闇に男にカッコいいとか言うもんじゃないよ。…この件さ、俺が望んだわけじゃないっつったけど……実際あんたが少し気になってて引き受けた。」
「は、はぁ…そうなんですか?」
「…あんたがどんくらい綺麗なのか気になってた。けどそれだけじゃなくて、人気な理由がなんとなく分かる気がする。」