モデル姉さんのファンは弟くん
「に、人気だなんて…わたしは運がよくて。」
「いや、事実めちゃくちゃ綺麗だと思うけど。俺この業界の子どもだけど、そんな興味ないんだよね。でもあんた、俺が知ってるぐらい人気なモデルだし。まあつい最近うちの事務所のモデルってしったけど。」
「あのっもう、は、はずっ恥ずかしいです!やめてください。」
もう…恥ずかしすぎて全身が暑い。
「あはは、おっもしろ〜……あー、あと俺好みの身体つきだし。」
「っ!?」
にやりとわたしに目線を向ける。
「な、なっな…なんですか!?」
「あははっ!!超真っ赤〜じゃん。興味そそられんな〜。」
「さっ、叫びますよ!?」
全身熱くてクラクラする…なんでこんなに心臓がバクバクするの?
圭じゃない男の人だから?
「ねぇ、そんな顔で男みつめちゃダメなんだよ。」
「え?」
「キスしたくなる。」
耳元でこそっとそう言われた。
ーーっ!?
こ、この人エッチだ!!
「もうっ、意地悪しないでください!…あなたが早く終わらせようって言ったのにもう5分経ってます!」
「あーそういえば、俺のこと教えてなかったね。俺、松野帝。レイカと同じ高1。だから敬語とかやめるのと、『あなた』じゃなくて帝って呼んで。」
「っえええ!?同い年なん…「老けて見えるって言ったらキスするよ。」
…あっ、あぶない!
老けて見えるってわけではなくて、大人な雰囲気だから…大学生くらいかと。