モデル姉さんのファンは弟くん
「恥ずかしさはあるんだろうけど、そういうとこも考えないとな。…ターゲットは男もそうだけど、女性ももちろん増やしていけるよ。玲蘭、今年の憧れのモデルナンバー1みたいだし?」
社長さんから色々聞いたのかな?…結構考えてくれている感じがする。
「若い年代からの発信力は大きいでしょ。そこを捉えられるようなスケジュールを組んだらどうかと思うけどね。」
「が、んばり…ます?」
少しはしっかりしている人なのかな…?
なんて思い始める。
「ふはっ。なんで疑問系?…まぁ俺にまかせて。」
うん、…この人やっぱり笑うとかっこいい。
可愛い系統のお顔の圭しか見てこなかったから、かっこいい人には免疫がないや。
「また俺のことじっと見てるけど、なに?」
「帝くんはモデルにならないの?」
「は?なんで?」
「帝くん、かっこいいから人気のモデルさんになれると思うよ!」
「モデルしなくても女には困んないから大丈夫。」
あぁ…。やっぱりしっかりしているっていうのは取り消し!!
「よっよくそんな破廉恥なことさらっと言えるね…。」
「ぷっ…期待を裏切らないね〜。そんなに顔をずっと真っ赤にして…熱出すんじゃない?」
すごく馬鹿にされてるし…こんな危ない人がマネージャーって大丈夫なのかな?
…そんな気持ちだけど、帝くんともう少し仕事のお話を進めるのだった。