モデル姉さんのファンは弟くん
そして、今さっき玲蘭に初めて会った。
クールな奴なのかと思ったけど全然違う。
弟がついてきていて、そいつは玲蘭にべったり。
だけど本人はそんな弟を嫌がる素振りをせずに仲良くくっついていて、おかしな姉弟だった。
そんな玲蘭にすごく興味が沸いた。泣いてると思ったら、ガン見してくるし、びっくりしてるのかと思いきや照れてたり。
お金は貰えるし、面白い奴みつけたしラッキーだと思っていた。
ーーー…。
「じ、じゃあ…またね!帝くん!」
玲蘭と話したあと、外に止めてある車のところまで行き、玲蘭と弟を見送った。
弟は驚いた顔をしたあと、俺のことを睨み続ける。
「はぁ?なに帝くんって!?なんであんな奴と仲良くなってんの!?名前呼ぶとか絶対ダメ!そもそもマネージャーだって認めてなっ…「はい、圭くん。もうだいぶ遅い時間だし、車乗ってね。」
「えっあっ…名前はだ、ダメ?」
「ダメに決まってるでしょ!名前で呼ぶのは僕だけでいいじゃん!」
玲蘭の弟、ほんとめんどくさ。
…十分玲蘭のこと独り占めしてるくせに。
…は?今…なんて思った?
「ん、じゃあ明日迎えにいくから。」
「ありがとう〜!ばいばーい!」
「じゃーな。おやすみ。」