モデル姉さんのファンは弟くん
第3章~玲蘭
今は圭がテストを終えて一緒にお家に向かう途中。
「…でね、僕がね?」
圭がいつも通りたくさんお話してくれているんだけど…眠気が再びやってきた。
「…お姉ちゃん眠いの?僕の膝の上頭乗せていいよ。」
「うん…。」
眠気と闘うことができず、そのあとすぐに意識が途絶えた。
……ーーー。
【おいで、玲蘭。】
知らない大人2人がわたしに向かって笑顔を向けて手を招いている。
【待ってよぉ〜お手手繋いでぇ!】
わたしはその人たちに手招きをされて、2人の間に入って2人と手を繋ぎ、車に乗り込む。
【えへへ、晴れてよかったあ!】
【こらこら、しっかり座ってないとお家に戻っちゃうよ〜?】
【やだぁ!ちゃんと座りますっ!】
【はい、お利口さん。れいちゃんが行きたがってたところに連れていってあげよう!】
車を運転する大人の男の人がそう言った。
ん?れいちゃんって、わたしのこと?
【いやぁ〜本当雨やんでよかった。昨日の嵐みたいな天気だったら休園だっただろうからね。】
【わたしがいい子だからでしょ〜?】
【ぷっ。あはははっ自分で言っちゃうか!】
なんだろ?どこに行くとこかな?