モデル姉さんのファンは弟くん

それより、この人たちは誰だろ…まるで…。









お母さんとお父さんみたいな感じ。









なんだけど…わたしのお母さんとお父さんの顔ではないんだよね。









車が走り出してから少し経った時だった。前に座っている2人と楽しそうにお話をするわたし。








【っ！？まずい！！！！】










突然のことだった。









キィィィィィ！！と言う音との後に、ドゴーーーーーンッとものすごく強い衝撃音が響いた。










な、何？急に、目の前が真っ白になった。









【ねえ…聞いた？玲蘭ちゃんも意識が戻らないみたいよ…お気の毒ね。】










ん？わたしの話？









また知らない人たちが出てきて、ヒソヒソ話をしている場所に変わった。











【こんな話をここでするのも罰当たりでしょうけど…もし、意識が戻ったらどうしましょう。誰が引き取るのかしら？】











【意識が戻っても、事故の後遺症が残るかもって聞いたわ。】











【わたしのとこには子どもいるし、引き取るのなんて無理だけど。】











【わ、わたしのとこだって…！】









ズキンッ。










うぅ…痛い…苦しいよ。










頭がズキズキして、ドクドクと鼓動が早まっていく。











「や、やだ…。」










やめて…やめて。









なんだろ…これ…わたしと関係があるの？