モデル姉さんのファンは弟くん
「なんでこいつここにいんの?」
「あ、そっか。先に降ろしたもんね。帝くんを駅で降ろした後にスケジュールが変わってね〜。降ろしても数時間後には迎えに行くからここで休んでもらった方がいいかと思って。」
「へぇ。」
「玲蘭のこと様子を見に来たら寝てるみたいで良かった。じゃあ、帝くん、そういうことだから30分後に出発ね。」
「ん。わかった。」
そうじゃん。玲蘭はあいつがそばにいないと寝れないとか言ってなかった?
…ん?
車でも普通に寝てたよな?
あいつと一緒にいた直後だから?今はなんで?
「……。」
再び玲蘭に近づき、玲蘭の前にかがむ。
「…あいつじゃなくて俺に頼れ。」
そう呟き、またキスをしてしまった。
あぁ……これだ。
ドキドキと鼓動が早まり、もっと玲蘭に触れたくなる。
あーやば。どんどん気持ちよくてたまらなくなっていく。
あーあもうこれは…。
「ねぇ玲蘭。起きちゃってよ。」
…俺の気持ちに気づけ。
玲蘭が好きだ。
…出会ってすぐに一目惚れしていたってことになるよな。一目惚れなんて信じてなかったけど、まさか自分が経験するとは。
もっと玲蘭のことを知りたい。
「…好き…だ。」
唇を玲蘭のうなじにずらす。
ちゅうう。
…痕を確認して玲蘭の髪を撫でる。
「玲蘭…。」
そのあと、俺はいつの間にか玲蘭を見つめながら俺は眠りについてしまっていた。