モデル姉さんのファンは弟くん
第4章~玲蘭
遊園地のすぐ近くにある水族館にも行けるかと思いきや、でファンの人たちに囲まれてしまい、水族館は断念することになってしまった。
ファンが反応してくれることはとても嬉しいことなんだけど、水族館に行けなかったのは残念。
まだ帝くんと知り合ってほんの僅か…。
だけど、意地悪は多いのは置いといて同い年とは感じられない大人っぽさというか…しっかりしてるというか…。
それに、たまーに優しくしてくれるからもう怖い気持ちはない。
マネージャーでもあるけど、お友達みたいな感じにわくわくしてる。
お友達が少ないから、こうやってお出かけできる人がいるってすごく嬉しい。
遊園地でたくさん楽しんだし、帰りに走ったからか、帝くんと話してるうちに眠気が強くなってきてしまった。
お言葉に甘えて、少し目を瞑らせてもらおう…。
ーーーー……。
これって…またあの夢?
小さい頃のわたしがいる…。
あの嫌な夢の続き?
ここは病室…?目の前の小さなわたしは怪我をしていているようで、ベッドに横になっている。
「あの子………らしいわ。やっぱり後遺症がでちゃったみたい。ねえ、どうするの〜。引き取り手決まってないじゃないの。」
「わたしのとこは無理よ、子どもがいるもの。それに…トラブルに巻き込まれたくないわ。」
やだ……そんな目で見ないで。
この人たちは知らないけど、私と関係ある人なの?
全くピンとこないけど、まるで本当に体験したことのようにこの場面を見るとすごく苦しくて…。
ーーなんでわたしは怪我してるの?
ーーなんで知らない大人の人がでてくるの?
怖いよ…。