モデル姉さんのファンは弟くん
「ふはっ。そのリアクションなら声かけてよかった。駅だと目立つから駅前のMカフェにいて。準備どれくらいかかる?」
「1時間もらえれば間に合うと思う!帝くんもそれくらいで大丈夫?」
「ん、平気。じゃ1時間後に駅前のMカフェな。」
「うん!わかった!じゃあね!」
わ〜…やったぁ念願の水族館だ!!
こんなにすぐいける日が来るなんて思ってなかった!
ーーー…それから急いで身だしなみを整えて駅の方に向かう。
急いだからか約束の20分くらい早く待ち合わせ場所のカフェに着いた。
なにか飲み物でも飲んでようかな〜。
「え、もう来たの?めちゃ早くない?」
「えっ!?」
ふと声がかかったほうを見ると、帝くんがカウンターから手を振ってる。
「帝くんも早いね!」
先にいるとは思わなくてびっくり。
「ここから電話したからな。」
「ええっ!?そうなだったの…ご、ごめんね?」
「全然?急がせるつもりなかったから言わなかっただけ。謝んなくていいし。」
わぁ〜なんか、デート慣れしてる感じがする。
「はいこれ、玲蘭のだから飲みながら行こ。」
スッとドリンクを渡してくれる。
わあ……。
「…帝くん、すごいね。」
「は?なにが?」
「女の子のエスコートがさすがだなって。慣れてるんだね〜。」
「こういうことなんか知らなそうなのに意外。わかるんだ?」
「あ!その顔ば、バカにしてるでしょ!」
もう…帝くんは優しいのかと思えばそうでなかったり。
だけど帝くんに会う度に実は親切な人なんだなと思うところが見つかっていく。