モデル姉さんのファンは弟くん
第5章~玲蘭
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圭と喧嘩してしまった次の日の朝。
朝は大体圭が起こしてくれるけど、今日は目覚まし時計で起きた。
1人でリビングへ降りてお母さんとお父さんに挨拶する。
「おはよう。2人ともお休み?」
あれ…圭は?
リビングにいるかと思ったけど…。
「おはよう玲蘭。圭なら学校みたい。」
「えっ今日もなの?」
「そうみたい。」
圭と仲直りしてから仕事に行きたかったのにな…圭も忙しいんだね。
それから朝ごはんを食べて、仕事の準備をすすめる。
今日は専属モデルにしてもらっている雑誌の撮影日。
準備をすすめていると、帝くんからメッセージが。
『なんか、よくわかんねぇけど今日車出せないっつーから俺1人でこれからタクシーで迎えにいく。また近くなったら連絡するから。』と。
そうなんだ…いつも迎えに来てくれるからスタジオにタクシーで現場入りするのは初めてだ。
支度を終えて、帝くんからあと2、3分で着くと連絡が来たので家の前で待っていると、連絡どうりすぐに帝くんが乗るタクシーが目の前に止まった。
「おはよー。じゃ○○スタジオまでお願いします。」
「おはよう、帝くん。」
タクシーに乗り込み、スタジオに向かう。
「今日は父さんも副社長も、すでにスタジオにいるらしくて。」
「あっ、スタジオにいるの?でもなんで先に行ってるんだろう?」
「なんか朝からあの2人バタバタしてて、俺には玲蘭とタクシーで後から来いって言い残して慌ただしく事務所出てったからなんも聞いてない。」
「そうなんだ、なにか用事があるのかな?」
「さぁな。」