モデル姉さんのファンは弟くん
~帝

撮影準備中…玲蘭たちはファンが集まっているところへ行き写真を撮ってあげていた。








ふと玲蘭がぼーっとしているのに気づいて、体調が悪いのかと思ったけど…あいつ、弟をみていて。








玲蘭が向けるその視線に嫌な予感がして、そばに行き、適当に誤魔化した。







俺がアドバイスしたことを疑うことなく信じている様子でとりあえず安心。








ちょっと焦ってるかなぁと自分でも思うけど、自分の中で何かが急いだほうがいいと言っている。







姉弟だから、これからなにか起こるわけじゃないのはわかってるけど…。








とりあえず明日どうやって玲蘭を連れ出すか考えなきゃな。








いまは玲蘭の仕事には全部あいつがかぶってるから厄介なんだよな。








まぁ俺悪知恵きくほうだし、なんとかできるでしょ。







ーーーー……。








そうして迎えた次の日。







玲蘭と連絡をとっていき、今日あいつが母親と10時すぎに学校に行かなきゃならない日だったらしい。







ただ、あいつのことだからもちろん玲蘭も一緒にきてもらうつもりだったみたいだけど玲蘭は台本を覚えたいからという理由で残ってもらうことにした。








案の定玲蘭が一緒じゃないと嫌だとごねたらしいけど、家で待っているからなのか渋々だったけど了承…ってことで、玲蘭と10時半にこの前と同じとこで待ち合わせすることにした。








ちょうどいい都合がつけられてラッキーだったわ。








…あぁ楽しみ。早く玲蘭に会いたい。

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