朝、きみと目が合って
6月29日(月)
結局、昨日は「そこそこ、それなり」のホットケーキしかできなかった。
味はまあまあでも見た目が少し焦げていたり、生地がふんわりしたかと思えば中が柔らかすぎたり。
家庭で出すレベルだったものが、改良を加えるにつれどんどん悲惨な出来に近づいていった。
「明日から猛練習するよ。だから、来週も付き合ってくれない?」
「いいよ」
頷くものの、私はやっぱり何のアドバイスもできない。
昨日も少し洗い物を手伝う程度だった。
でも、真剣に作る柳さんの眼差しを見つめていたら、せめて私にできることで力になれたらと思った。
『何だろうね。単純に、瀧本さんと一緒に作るのが楽しそうだと思った。それじゃだめ?』
ふと、柳さんの言葉を思い出す。
私も柳さんと一緒に作るのが楽しいと感じていた。
また今日から一週間が始まる。
今まで飛び抜けて月曜日が憂鬱だったというわけじゃない。
それでも、このところ月曜日はちょっと楽しい気分で迎えられる。
電車の窓越しにまた、朝から柳さんに会えるかなっていう期待があるから。
そして、思った通り今日も目が合った。
しかも、それだけじゃない。
手を振られてよく見ると、口元がパクパク動いている。
『えっ、何て?』
私も同じように口パクで聞き返すけど、それでもわからなかった。
そりゃ電車越しに話をするのは難しいよねなんて、気づけば私の頬は緩んでしまっている。
やっぱり、朝から柳さんに会えると、機嫌良く一日を過ごせる気がする。
味はまあまあでも見た目が少し焦げていたり、生地がふんわりしたかと思えば中が柔らかすぎたり。
家庭で出すレベルだったものが、改良を加えるにつれどんどん悲惨な出来に近づいていった。
「明日から猛練習するよ。だから、来週も付き合ってくれない?」
「いいよ」
頷くものの、私はやっぱり何のアドバイスもできない。
昨日も少し洗い物を手伝う程度だった。
でも、真剣に作る柳さんの眼差しを見つめていたら、せめて私にできることで力になれたらと思った。
『何だろうね。単純に、瀧本さんと一緒に作るのが楽しそうだと思った。それじゃだめ?』
ふと、柳さんの言葉を思い出す。
私も柳さんと一緒に作るのが楽しいと感じていた。
また今日から一週間が始まる。
今まで飛び抜けて月曜日が憂鬱だったというわけじゃない。
それでも、このところ月曜日はちょっと楽しい気分で迎えられる。
電車の窓越しにまた、朝から柳さんに会えるかなっていう期待があるから。
そして、思った通り今日も目が合った。
しかも、それだけじゃない。
手を振られてよく見ると、口元がパクパク動いている。
『えっ、何て?』
私も同じように口パクで聞き返すけど、それでもわからなかった。
そりゃ電車越しに話をするのは難しいよねなんて、気づけば私の頬は緩んでしまっている。
やっぱり、朝から柳さんに会えると、機嫌良く一日を過ごせる気がする。