朝、きみと目が合って
6月20日(土)
その週の土曜は布団の中でゆったりとまどろんだ後、午前中に溜まっていた洗濯や掃除を済ませ、森ノ下駅で軽くランチを食べてから出社した。
「お疲れ様です」
オフィスに顔を出すと、他にもちらほらと社員が出て来ている。
「おう、お疲れ」
「あ、ちょうど良かった。瀧本さんに聞きたいことがあったんです」
同じ机のシマにいるWebマガジン組で来ていたのは、藤白さんと一年後輩の女の子、丘咲さんの二人だった。
「どれ? 私でわかること?」
休日出勤は平日より自分の仕事がはかどる。
だから、ついつい顔を出してしまう。
『せっかくの休みなんだから、しっかり休めばいいのに』
大学からの友達である律ちゃんの言うことはもっともだ。
そう言われてから、これでも日曜は休むようにしている。
だけど、そうすると今度は休みを持て余してしまうようになった。
よく考えれば、私は律ちゃんのように友達が多くなければ彼氏もいない。
最近の日曜は部屋のインテリアに凝ってみたり、DVDをレンタルして映画鑑賞したり。
おかげで趣味は充実してきたけど、結局、仕事が恋しいなんて思ってしまっている。
あまり自覚はなかったのだけど、どうやら私は仕事が好きらしい。
そういえば、丘咲さんも彼氏がいるって話だったのに、休日にここにいていいのかな。
「どうかしました?」
ぼんやりと送っていた視線を、当の彼女に気づかれてしまった。
「お疲れ様です」
オフィスに顔を出すと、他にもちらほらと社員が出て来ている。
「おう、お疲れ」
「あ、ちょうど良かった。瀧本さんに聞きたいことがあったんです」
同じ机のシマにいるWebマガジン組で来ていたのは、藤白さんと一年後輩の女の子、丘咲さんの二人だった。
「どれ? 私でわかること?」
休日出勤は平日より自分の仕事がはかどる。
だから、ついつい顔を出してしまう。
『せっかくの休みなんだから、しっかり休めばいいのに』
大学からの友達である律ちゃんの言うことはもっともだ。
そう言われてから、これでも日曜は休むようにしている。
だけど、そうすると今度は休みを持て余してしまうようになった。
よく考えれば、私は律ちゃんのように友達が多くなければ彼氏もいない。
最近の日曜は部屋のインテリアに凝ってみたり、DVDをレンタルして映画鑑賞したり。
おかげで趣味は充実してきたけど、結局、仕事が恋しいなんて思ってしまっている。
あまり自覚はなかったのだけど、どうやら私は仕事が好きらしい。
そういえば、丘咲さんも彼氏がいるって話だったのに、休日にここにいていいのかな。
「どうかしました?」
ぼんやりと送っていた視線を、当の彼女に気づかれてしまった。