梅雨少年、晴少年。
梅雨とバレーと私(前)
6月。
こんなにもジメジメしてるのに、私の心はそれとはうらはらにうきうきしていた。
「ちょっと舞、顔がわらってるっ!」
そう言ってよっこらしょ、と私の隣に腰かけたのは友達の夏樹。
体育の授業中にもかかわらず、座って目の前で繰り広げられている男女混合バレーを見ている私たち。
「また奴のこと見てたんでしょ〜?」
「今日も素敵…」
「聞いちゃいないよ…まったく、どこがいいのかねぇ〜『万年梅雨少年』の」
そう、彼は『梅雨少年』なのだ。
こんなにもジメジメしてるのに、私の心はそれとはうらはらにうきうきしていた。
「ちょっと舞、顔がわらってるっ!」
そう言ってよっこらしょ、と私の隣に腰かけたのは友達の夏樹。
体育の授業中にもかかわらず、座って目の前で繰り広げられている男女混合バレーを見ている私たち。
「また奴のこと見てたんでしょ〜?」
「今日も素敵…」
「聞いちゃいないよ…まったく、どこがいいのかねぇ〜『万年梅雨少年』の」
そう、彼は『梅雨少年』なのだ。