ニセモノ彼女

「ありがと。」

私は嬉しくて、笑った。

「何笑ってんの、すごい不愉快なんだけど。」

……綾⁇

「え……と、ごめん。」

「今更 謝って、許される訳ないじゃん。
近寄ってこないで。」

私は何も言い返せなくて、そのまま 自分の席に座って 机の上に伏せた。

泣きそう。

少なくとも、すでに心は泣いている。
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