ニセモノ彼女
「ついてきてくれんの⁇」
私は頷いた。
「どうせ、今から学校行っても 1時間目はもう始まっちゃってる時間だし。
……仁君を信じてみようかな、って。」
「ありがと。」
仁君は荒っぽく私の鞄を手に取った。
「俺が持つよ。」
さりげない優しさに胸がキュンーって……。
これ、恋に落ちた証拠なのかな⁇
私が仁君に対して恋を始めた……っていうこと⁇
おさまんないよ、胸の高鳴り。
どんどん鼓動が早くなっていく。