ニセモノ彼女

じゃあ、俺は学校に帰るから。」

翔太君は今まで見たことない 冷めた顔でそう言ってから 私に背を向けて歩いて行った。

"待って"

本当はそう言いたい。
翔太君を引き止めたい。

そう思っている。
本当は、そう思っているんだよ⁇

でも、そうできない。

私、意気地も勇気もないから 何も言えなかった。

「別に翔太にどう思われようと関係ないだろ⁇

花音は俺の彼女で居てくれるよな⁇」
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