ニセモノ彼女
「花音、急に呼び出して 悪かった。
夏休みの宿題を手伝って欲しいんだ。
……いいか⁇」
私は顔を縦に振った。
「何をしたらいいの⁇」
「終わったやつの丸つけをして欲しい。」
あー……、了解。
「もう、終わったの ある⁇
後、赤ペン貸して欲しいんだけど……」
「これ、途中までだけどやったところ 丸つけして。
赤ペンは筆箱ん中にあるから、取って。」
仁君が指差したテキストを開いて、赤ペンを手に取る。