ニセモノ彼女

照隠彼女


最終下校時刻が近くなってきた。

部活が終わって、今は 校門の前で翔太君を待っている。

「悪い、遅くなった。」

翔太君がこっちに走ってきた。

「ううん、大丈夫だよ。
でも、野球部の人 結構 出てきてたから 心配した。」

「本当、ごめんな。

やっぱ、髪が長いからな……少し説教くらってた。」

ヘヘッーと悪戯っ子のように笑う翔太君もカッコいい。

「なんか、俺 幽霊部員もしてたから 余計にな。

次 野球部に行く時は 坊主にしてから、来い……とかって言われたし。

なんで、野球=坊主なのか 本当に理解できないし。」
< 43 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop