Chat Noir -バイオハザー度Max-
「そんな風に喜んでもらえて、俺も
やべー
超、嬉しいし」
黒猫はちょっと赤くなった顔を俯かせて、薄く笑った。
「…いや、でも泣かせちゃったから結果良くないのか?」
とすぐに顔を上げる黒猫。
「ゴメンナサイ。泣き止んでください」
もう一度軽く頬にキスされて、でも今度はすぐに黒猫の顔は離れていかなかった。
すぐ至近距離に迫った黒猫の顔。
おでこにこつんと額をあわせて、私の目元をもう一度優しい手付きでそっと撫でると、
黒猫は一層顔を近づけてきた。
黒猫の長い睫が私のまぶたを掠めて、ゆっくりと目を閉じると―――
「朝都」
小さく呼ばれ、でも最後の呼びかけは
優しい唇への口付けで
かき消された。