Chat Noir -バイオハザー度Max-
しかし…
私より五歳も年下だし?高校生だし?
って舐めてかかってた。
「……黒猫、どこでそんなチュー覚えてきたのよ。
先生教えてないわよ!」
呆れたように部屋に戻っていく黒猫のカットソーを引っ張って、後ろから引き止めると、
「どこだっていーじゃん。てか上手なのか下手なのかなんて知らねーし」
黒猫が呆れたようにちょっと振り返り、
「せんせーこそ、何で俺が上手いと思ったんですかー?誰と比べてんですかー?」
意地悪そうに笑って、黒猫の手が私の頬を包み、
私……墓穴↓↓
私の可愛いネコちゃんは、可愛くない。
私はがくりと首を項垂れて、
「……(色々)負けた」
「(なんか)勝った??」
黒猫は楽しそうに床に腰を降ろす。
「まーまー。気を取り直して飲もうぜ?飲みたい気分なんだろ?」
黒猫はちょっと笑ってビールの缶を傾ける。
「うん。可愛い飼い猫が晩酌してくれるから、それでいーや」
「何それ」
黒猫はまたも笑って、
「ここ、ここ」と自分の隣をぽんぽん手で叩く。
はいはい。
可愛いネコに呼ばれたら行きますよ~
これじゃどっちが飼い主か分かんないじゃん。