Chat Noir -バイオハザー度Max-
私が溝口さんに笑いかけると、溝口さんも安心したように頬を緩めた。
「朝都さんはあったかそうに見えて冷たいッスよね!♪中身おっさんだし」
おい!溝口っ!
失礼にも程があるだろ!と怒っていると、
「冷たいと思ってたら、こっちがびっくりするほど熱くて激しい部分があるし。
黒猫くんもそうゆうところに惹かれたんでしょうね」
溝口さんは穏やかに微笑んで、お魚ビスを口に入れた。
「あ。これ一つは黒猫くんへのお土産です」
溝口さん―――……
イケメンだけど軽くて、私には失礼な人だけど
やっぱり優しい人――……
「これ。小魚の成分が入ってるんです。
怒りっぽい黒猫くんにCaをプレゼントす」
溝口さんは口の端でにやり、と笑い
溝口さん……
やっぱり失礼な人。
てか…黒猫と言い合いになったこと根に持ってんな…
大人気ない、とはこのことを言うのだろうか。