Chat Noir -バイオハザー度Max-




―――


黒猫の過去話を聞いて三日経った。


私はこの日もお勉強で、


だけど黒猫の苦手な数学のお勉強時間に、黒猫はおもむろにペンを置いて、真剣なまなざしで私を見つめてきた。


「数式が分からないから勘弁して」って目が語っていそうだったけど、


可愛い彼氏だからって容赦はしないわよ。


だけど私の予想は外れて




「ごめん。朝都。




しばらく会えないかも…」





大きな目をまばたきさせずにじっと見つめてくる黒猫。



は―――…?



突然に言われて私も目をぱちぱち。


………


またこの子は…


新手の逃げ道か。


「分からない」ってはっきり言えばいいのに。


独特のマイペースで話を逸らそうとしたってそうはいくもんですか。


「会えないって?


私は家庭教師(最近忘れかけてたケド)あんたは生徒。


会う会わないって問題じゃなくて、会わなきゃいけないの」



ちょっと目を吊り上げて黒猫を咎めると、




「いや、マジで」




黒猫は真剣そのもの。






「俺、やらかした―――」





黒猫はちょっと物憂げな表情で目を僅かに伏せるとあさっての方を見ている。


は??








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