Chat Noir -バイオハザー度Max-




「は?ツナ缶の方がいいって言ったじゃん」


急に態度を変えた黒猫を不審そうに見上げると、黒猫は無言のまま私の足元に置いてあったバッグを目配せする。


「気が変わったの。あんたもつけてるんなら、


欲しいし」


は!?


「べ、別にお揃いにしようとか!そんなんじゃないよ!!


ってか女性のバッグの中を無断で覗くとか!」


慌ててバッグの蓋を閉じると、


「覗いたわけじゃねーよ。見えちゃったの」


と黒猫はマウスを握ったままぷいと顔を逸らす。


黒い髪から白い耳の先が出ていて、そこがほんのり赤く色づいている。






「お揃いとか。



俺は超嬉しいし」






超嬉しいとか…




その発言が





超可愛いし。









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