Chat Noir -バイオハザー度Max-
でも溝口おねーさまの言ったことは一理あるかも??
視界がキラキラしてる気がするんですけど。
美人な涼子と溝口おねーさま、上品で可愛らしいペルシャ砂糖さん…
それぞれ楽しそうにメニューを開いていて、
私、浮いてない??
きっと今、この席の権利をオークションに出したら男の人たちはかなりの高値をつけるんじゃなかろうか。
黒猫なんて…いやトラネコくんの方だな。きっと大喜びでこの場に加わるだろうな。
「お待たせいたしました。
抹茶カフェラテに、キャラメルティー、カフェモカです」
運ばれてくる飲み物も女の子らしい!
ひきかえ私は
「ブラックコーヒーでございます」
……いまいち…いやいまひゃくぐらい??なじめてない(泣)
「あの…ところで相談て…?」
私はさっきまで泣いていたとは思えないほど自然に溶け込んでいるペルシャ砂糖さんを見た。
「ああ…!そうだったわ、ごめんね、わざわざ呼び出したのに」
とペルシャ砂糖さんが申し訳無さそうに身を縮める。
いえ、ネコですから。マイペースは慣れています。
―――ペルシャ砂糖さんの話と言うのは…
「「料理が自分より旦那の方が上手??」」
涼子と溝口おねーさまの声が重なって、ペルシャ砂糖さんは恥ずかしそうにコクコク頷く。
「いいじゃない?それ♪
手間が省けるじゃない♪」
と溝口おねーさまはあっけらかん。
私もどっちかって言うとそっち側だけど…
「…私は、ちょっと考えるな~」
と涼子はペルシャ砂糖さん側。
同じ女でも違うんだなぁ。