Chat Noir -バイオハザー度Max-
「朝都…あんた良いこと言うね」
と、涼子がじーん。
「そ、そうゆうもんでしょ?」
慣れない台詞に私は顔を熱くしてコーヒーを一気飲み。
「涼子ちゃんは美人でお料理も上手で優しくて非の打ち所がないって言ってたわよ♪アキヨシが。
でも何でそんなパーフェクトな女の子がアキヨシなんかと付き合ってくれてるのかしらね~
私がお嫁さんに貰いたいぐらいだわ」
またもおねーさん、アブナイ発言。
「ボロが出てないだけですよ。
私いつも必死なんです。溝口さんに嫌われないように」
涼子はちょっと俯きながらキャラメルティーのカップを両手で包む。
「分かるわ。私もタクミ(巧美:初公開、ミケネコお父様の名前です)さんとお付き合いを始めたころ、嫌われないように必死だったもの」
「私もわか…」
“る”と同意をしたときだった。
「全然分かんない!」
唯一反対意見の溝口おねーさまはバンっとテーブルを叩いた。
え!な、なんかスミマセン。
「ダメよ、ダメ!!そんなの男が付け上がるだけよ」
お、おねーさま……
「みんな分かってないわ!
いい!!みんなどれだけ自分に魅力があるか理解しなさい!
もっと自信もっていいのよ!」
おねーさまの力説に涼子とペルシャ砂糖さんは目をぱちぱち。
「あの、お客様…他のお客様に迷惑になりますのお静かに…」
店員さんに注意されて、私たちは恥ずかしそうに顔を合わせた。
「ここじゃなんですから、う、うちでも来ます…?」
そう提案したのは私。
ややこしい事態になるのは分かりきってるけど、ここで話し合うよりはましかも。