Chat Noir -バイオハザー度Max-



「ねぇ~あなたの旦那さま、どんな人??アサトちゃんのペットのお父様でしょ~??


見たい♪」


と溝口おねーさまが言い出し、


「あんまり二人で撮らないからいいのがないかも…」と恥ずかしそうに頷きながらもペルシャ砂糖さんはケータイを取り出した。


三人してそのケータイを覗き込むと、水族館かどこかだろうか二人並んで映ってる写真が見えて


「何これ!超イケメンじゃない!どーなってんのよ!!あの親子のDNAは!」


と溝口おねーさまがケータイを奪い、今にもヨダレを出しそうな雰囲気。


あなたのとこのDNAも強烈ですよ、とは言えなかったケド。


「やーん、カズミちゃん(←もう名前で呼んでる)と、この彼とだったら素敵な子供が生まれそうじゃない。


だけど、結婚前に既成事実作っちゃって、大人しそうな顔してやる~♪」


溝口おねーさまが茶化すように言ってペルシャ砂糖さんの腕を小突き、ペルシャ砂糖さんは白い頬を真っ赤にさせた。


アルコールが入ってるからか?それとも元々こうゆう人だからか?


とにかく話の内容が濃くなりつつあるような…


この手の話題は極力避けたかった私。どうやって回避しよう…


と考えていると、



「涼子ちゃんとアキヨシの子供も…涼子ちゃんに似たら可愛くなるに違いない♪


アサトちゃんとこは~、うん、まだ早い!」


と言われて私は思わずビールを吹き出しそうになった。


「まぁ間違いなく可愛い子が産まれるだろうけどね~」と溝口おねーさまはカラカラ笑う。


ペルシャ砂糖さんがちょっと探るように私を見てきて、私はぶんぶん手を振った。


「ま、まだそんな仲じゃありません!」


慌てて言うと




「まだ!してないの!」




と溝口おねーさま。


ああ、私…なんてバカなの。自ら墓穴掘るなんて。





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