Chat Noir -バイオハザー度Max-
この変な話題を断ち切れるかと思って、私は「ヤッタ」と心の中で吐息。
タイミング的にミケネコお父様に違いない。
いっつもはかったように掛かってくるんだから。
そう思っていたけど
「誰?見知らぬ番号」
黒猫はケータイのサブディスプレイを眺めながら眉を潜める。
それでもケータイは鳴り続け、
「一応出てみたら…?」
私が鳴り続けるケータイを指差し、訝しみながらも黒猫は通話ボタンを押して耳に当てた。
「はい。どちらさま?」
その電話の相手が名乗ったのだろうか、数秒の間があって
黒猫は大きな目をさらに大きく見開いた。
「葵―――……?
何で?」
電話の相手はロシアン葵ちゃん………?
どうして―――…