Chat Noir -バイオハザー度Max-



「何かいつもにも増して朝都さん冷たいっスね…」


顔面にノートパンチを食らわされたお兄さんは高い鼻を赤くさせながら苦笑い。


それ以上に顔を赤くしてる私。


「すみません。この子最近情緒不安定で~、朝都、どうしたってのよ」


怪訝そうにノートを拾い上げると、


「あー……朝都、これCATじゃなくCASだから。読み間違えるとはあんた相当ね」


キャス…CAS……


TじゃなくS??


私は目を開いてテーブルに手をついた。


相当…イタ過ぎるわよ、私。


ガっ


私は目に着いたマジックペン(油性)を手にとり、キャップを開けると白いマウスのストラップを握り締めた。


「こ、今度はどうしたんですかぁ?」と溝口さんが心配そうに私を見る。


それを無視して、


キュキュキュ…


私はマウスの背中にペンでお絵かき。


「ふー…これで何とか大丈夫」


マジックで落書きされたマウスを覗き込んで、涼子と溝口さんは目をぱちぱち。





「バイオハザードのマーク??」




※画像でお見せできなくて残念です。

黒い丸い図形が三つ並んだおなじみのバイオハザードのマーク。




今の私に近づいちゃだめよ。


変態のウィルスがうつるから




って意味。









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