オタクなあの子
「おまえ彼女ほしいんだろ。」

「バッ!!チゲーよ!!」


玲太には知られたくないおれの心理。
なんたってこいつ玲太には学校一番の美女、木村由紀と付き合ってる。


「由紀顔広いからいくらでも女紹介してあげるって言ってたぞ。」

まぢでッ!?!?!?!?
(心の声)

いかん、こんな女に執着しているところを玲太には見られたくない。
そう思い、冷静に、

「あぁ。じゃあ頼むよ。でも美人じゃねぇといやだぞ。」


「てめぇは一言多い。あの由紀がブスつれてくるわけねェだろ。」



「それもそうだな。」

なんて玲太とわいわいしゃべってるうちに時間は過ぎて。
時計を見るともう7時。


「じゃあ玲太、おれ帰るわぁ。」


「そうだなッ。おれも明日由紀とデートだから早寝しなくちゃっ☆」


「ずっと言ってろ。」


玲太はあほだ。


まぁそのあほさにおれはいつもいつも救われている。


狙ってるのかまじなのかはいつもわからない。

そんな玲太がおれは好きだ。


(決してホモではないが・・・)
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