オタクなあの子
家につき、家族と食事、風呂に入り、テレビを見て、寝る。

これがおれのシナリオ。

明日、やることねェな。。。
かいもんでもいくか。

「満樹~。電話よ~。」
俺はケータイを持っていない。買ってくれない。
このことを知ってるのは玲太だけ。

女子にアドレスとかを聞かれると水没しちゃったんだけど、まだ買いに行けないんだ。

と言うことにしている。この嘘を通すことができなくなるのも時間の問題だ。


「何?玲太?」

おふくろに尋ねる。」

「そうよ。玲太くん。」


電話をもらい、おふくろは部屋を出た。

「何だよ。玲太?」


「おうっ!おまえケータイ持ってないから連絡するのめんどくさいんだよね。」


「ほっとけ。んで用はなに?」


「ああ、由紀が声掛けてくれてたみたいで、明後日集まるって。んで、向こう女子は4人くるらしいぜ。由紀入れて。だからあと二人だれにする?」


「誰でもいいけど。昇(のぼる)と幸助(こうすけ)でいいんじゃない?」


「そうだな。あいつらも彼女いないしな。」


「連絡はお前が取れよ。」


「はいはい。言われなくてもわかってます。じゃあ明後日Sボーリング場でなッ」


「おうっ。じゃあな。」


電話を切った。


昇と幸助は小学校からずっと一緒。そこまで仲がいいわけではないが、学校では基本この4人といる。
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