いじめ-Last Make-

「……や……る。」


奈緒は狙い通りとでもいうかのように笑った。


「そう、早速来週から決行よ」

「……………………………………………………………うん」



私の判断は本当に間違っていたんだろうか……?


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――……………


奈緒が病室から出た。


それからすぐに

ガラッと病室の戸が開いた。


――……お兄ちゃんッ!!


「おま…本当にいいのかよッ!」

え……?


私は
お兄ちゃんはありがとうなんて言い出すかと思った。


―…だって、お兄ちゃんの彼女でしょ?


「本当に……それでいいのかよ?また、同じ事繰り返すのかよ?」


「……本当は、そんな事やだよ?でも………………」

「そんな事気にすんなよ!自分に嘘つくなよ!?
アイツに……あの女の言いなりになるなよ!」


「へ……?」


意味が分からない。


お兄ちゃんの彼女なのに、嫌ってる見たいな…?

どうして?


「俺さ……






あいつに脅されてる。」


もう駄目だ。


未来さんも由里亜も友紀さんも傷つけて、



………お兄ちゃんまで、


お兄ちゃんまでッ……






アンタ ヲ


ユルセナイ
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