いじめ-Last Make-

奈緒Side



「場所を選びなさい。」

そう言ったアノ人は、
私の暴走をとめるためにきたのだろうか?


「そうね……」

怖いなんて思いもしないアノ人は、ニッコリ私に微笑んで手を振り上げた。

「……ッ……!」


一瞬、殴られるのかと思った。
でも、その手は混乱して倒れた來乃の口もとへ……


――……薬…………




目を覚まさないように睡眠剤。

「3時間もすれば、効き目はなくなる………」



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