いじめ-Last Make-


―――昼休み――――


私はすぐに体育倉庫に向かう。


体育倉庫の前には数人のクラスの男子………いや、琉衣と宮っちとみっちゃん以外のクラスの男子と間中がいた。


「何?」


何されるか大体分かった。

だけど聞いた。

「鬼さん(アナタ)が消えてもらうために」



ガンッ………!



鋭い音。

痛っ…………


ある男子に投げ付けられた。

「じゃぁーね……鬼さん♪」

間中はその場所から消え去った。


体育倉庫の前には私を囲う20人ほどの男子。


ガンッ

ドンッ

ドスッ

………………意識が遠のく。


全然痛くないよ。

由里亜を失った時の方が胸が痛かった。

初めて友紀の涙を見た時の方が痛かった。




こんな痛さ………全然たりないよ。
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