好きと嫌いは神一重
あんたなんか嫌いだ

まったくよく幼馴染みって恋におちやすいって聞くけど

あたしから言わせたらそんなことを言ってるやつにいってやりたい

そんなのほんとは嘘っぱち!

「あ、おはよう」

「ああ、おはよ」

朝から鉢合わせしてしまった

まぁ家が隣なのだからこんなこと珍しくもなんともない

「昨日も遅くまで勉強してたみたいだな」

「まぁ、普通よ普通」

「お前の普通は夜中の3時まで勉強するんだな?」

「そうよ!別に宗一郎には関係ないでしょ」

「なに怒ってんだ?」

「別に怒ってなんかいないわよ!」

こいつは私のことを知ってます、あたしのお隣で幼稚園も小学校も中高まで一緒でまさに世間で言うところの『幼馴染み』ってやつです

「宗一郎くーん!」

校門前で宗一郎のファン達がこちらに手を降っている

「じゃあ、あたし先行くから」

「あぁ、じゃあな」

宗一郎は学園一のモテ男、そんなことはあたしには関係ない

「おはようございます、会長殿」
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