好きと嫌いは神一重

そんなときあたしはよく女子からはぶかれるようになった

まぁ、小学生ではぶかれるそれはまるでいじめられているように見えていたのかよく担任の先生に呼び出されて

「葵ちゃん、いじめられてない?」

「いえ、大丈夫です」

小学校、低学年ならば助けを求めるのだろうがあたしはどこか冷めてしまっていた

宗一郎の曖昧な態度にもくだらない仲良しごっこにも

「葵ちゃん何で今日は先に帰っちゃうんだよ」

「別に宗一郎君とは帰る約束とかしてない」

「だけどいつも」

「もう待っててくれなくていいから」

「なんか葵ちゃん変わった?」

「別にあたしは普通、変わったことと言えば」

宗一郎の方に振り替えって

「もうあたしは宗一郎君のことは好きじゃない」

「え?」

「宗一郎君のことは嫌いよ」

それがはじめて宗一郎に言った『嫌い』だった
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