好きと嫌いは神一重
そして中学三年生になったころ
あたしには友達といえる子は少なかったけど勉強しかやることがなかったぶん成績はいつも学年で一番になっていた
「また負けた」
「ふん、宗一郎にしては頑張った方じゃない」
その頃にはあいつとも昔みたいとは言えなかったけど普通に接していた
それはあんなことがなかったらここまではなってはいなかったと思う
中学二年の頃、その頃はもうバドミントンをしていてお互いに部活で忙しかった
それでも帰るときは必ず横にあいつがいて
「葵!」
「なによ!走ってくることもないじゃない。別々に帰るくらい何てことないんだから」
「俺がそうしたいだけだから、葵と帰りたいだけだから」
「勝手にすれば」
「でた、ツンデレ」
「デレはないから!」
「ははは!」