好きと嫌いは神一重
校門には当たり前のように宗一郎がたっていて
その前を素通りしようとするあたし
「なんでまってんのよ」
「もう暗いし」
こいつも当たり前のように隣にならんで
明らかにあたしの歩幅にあわせてあるいてくる
「ちょっとあんたのうちそっちでしょ」
「あ?今日はこっちでいいんだよ」
「あらあら、二人ともお帰りなさい」
「え?どういうことお母さん?」
「あら、いってなかったかしら?宗一郎君は今日から家で生活するのよ」
「ちょっと待ってこいつんち隣じゃんなんで家で生活するのよ」
あまりに急すぎて展開についていけない
つまりこいつが家にいる?