好きと嫌いは神一重
壁の向こう側にあいつがいる
そう思うだけで全然集中できない!
「いったい、いつまで居るのよ」
どうせあいつもおきてんだろうけど
「葵」
ドアの前から宗一郎の声がした
「なによ!」
「はいっていいか?」
「!?」
「入るぞ」
そういって入ってきて
「ちょっといきなり女子の部屋にはいるとかなにかんがえてんのよ!」
「いやさ、勉強でわかんないとこがあって」
「だからってメールとかでいいじゃない」
「隣の部屋にいるんだからこっちに来た方がはやいだろ」
「もう、昔っからあんたってやつは」