好きと嫌いは神一重

宗一郎は昔っから忘れ物が多い

本当にバスケしてるときはなんと言うか抜けている

「はい!これ、あんた何回目よ」

「あぁ!すっかり忘れてた、サンキューな」

「次忘れても持ってきてあげないんだから」

「わかった、わかった」

「本当にわかってんでしょうね?」

「感謝しているよ、葵には」

「あたりまえよ!まったく」

宗一郎に弁当箱を渡してそそくさと自分の席につく

「愛妻弁当ですかの?」

「残念、うちの母のです」

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