好きと嫌いは神一重

おでこに冷たい感じで目が覚める

「まったく、がんばりすぎなんだよ」

宗一郎がいた、とっさに寝てるふりをするあたし

「小さい頃はよくこうやって風邪の葵、見に来てたな」

「あの頃はお互い言いたいこといいあえてたのにな」

「・・・」

「あの頃に戻りたいな」

そのことばにあたしの胸の奥がほんの一瞬熱くなった

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