好きと嫌いは神一重
「ごめん、待たせて」
「いや、そんなには」
約束の時間を30分すぎていた
「本当にごめん」
「じゃあ行こっか?」
「うん」
土曜日の遊園地やはりすごい人
「はぐれないでね」
坂田君が手を差し出してきて
「あ、うん」
坂田君はとても優しいあいつとは大違い
「なにからまわる?」
「坂田君が行きたいやつでいいよ」
「んーっと僕もデート初心者だから」
「え!意外」
坂田君は正直者というか隠し事とかできないタイプだなぁと思った
「そうかな?」
「うん」