EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
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創世祭が終わった次の日、小鳥は買ってもらったシルバーチェーンに早速薔薇の指輪を通してみた。
(わあ…!綺麗!)
上品な輝きを放つチェーンと淡いピンク色の薔薇がマッチしている。
たっぷり眺めてから自分の首につけ、小鳥は鏡を覗き込んだ。
「あ…おかしくない」
昔、母親のアクセサリーをつけた時に感じた違和感はなく、とても自然に見える。
(これは私に丁度いいみたい。オーレリアンさんのチョイスが良かったんだね)
鏡に映るチェーンを見つめながらオーレリアンの言葉を思い出す。
――このチェーンに通して首にかけとけ。……似合うだろうから
似合うと予想していたオーレリアン。
ふにゃりと頬を緩ませてから、小鳥は「よし!」と意気込んだ。
これから屋敷の風呂掃除だ。
腕まくりをしつつ自室から出る。
首にチェーンをつけたまま。