EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
確かに肩がスースーするので早く浸かった方が良さそうだ。
小鳥がタオルを巻いたまま湯に足を入れる。
すると…。
「ねえ、外さないの?タオル」
「えっ」
ぶつけられた疑問に小鳥はピシリと固まった。
「あの……このままじゃ、ダメですか…?」
恐る恐る尋ねると、なぜか物凄く不満げな表情でむくれてしまったオーレリアン。
(ううっ、その顔は可愛いけど無理!タオル無しなんて絶対無理っ!)
心の中で謝りつつ、小鳥は何か言われる前にタオルごと湯に浸かった。
「……チッ」
「え…!今、舌打ちしました…!?」
「だって必要ないだろ。泡で見えないんだから」
「た、確かにナイスな感じで泡が隠してくれますがあるのと無いのとじゃ心の余裕がですね…!」
慌てた様子で一息に言う小鳥をオーレリアンはジト目で見つめる。
「家畜の裸なんて見慣れてるんだけど」
「そう…なんですか…?」
「そう。理由は詳しく知らない方がお前のためだから言わないけど」