EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】

滑って湯の中へ倒れそうになる小鳥をオーレリアンがとっさに支える。

しっかりと小鳥の背中を抱きかかえ、溺れないように引き上げた。

「あ、ありがとう…」

「ハァ……ったく。お前は鈍臭いんだから気をつけ…」

最後まで言えずにオーレリアンは小鳥の身体に注目した。


(ん?どうしたのかな?)


オーレリアンの視線が気になって自分の身体を見てみる。

と、巻いていたタオルが解けてオープン状態になっている胸が見えた。


「………」


固まって声も出ない小鳥。


「………」


沈黙して小鳥の胸をジッと見つめるオーレリアン。

三秒後、小鳥は爆発した。

「……き…きゃあああっ!!!!!!!」

「うるさい。離れてやるから落ち着け」

小鳥から手を放し、オーレリアンはチャプンと首まで湯に浸かる。

その隙に小鳥はタオルをしっかり巻き直した。


「家畜の身体なんて……見慣れてるはず、なのに…」

ほんのり顔を火照らせて言葉をこぼすオーレリアン。


< 132 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop