EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】


 イライライラ。

会場にて貧乏揺すりを繰り返す。

あれから研究報告会が開かれる学校の講堂に予定通り到着したオーレリアン。

つい五分程前にようやく始まった発表を椅子に座って聞きながら、頭の中ではずっと小鳥のことばかり考えていた。


(人間の風邪ってどのくらい続くんだ?二、三日程度じゃ治らないのか?母様は健康な人だったからあんまり風邪なんて引いてなかったし、よくわからない…。くそっ、どうするんだよ!このまま一ヶ月も二ヶ月も小鳥があの状態だったら!もしあいつの苦しみが長引くようなら容赦しないぞ病魔め!!)


耳で報告を聞き脳に記憶しながら、どんなふうに小鳥の風邪をとっちめてやろうか思考する。


色々計画を企てつつ壇上の研究者やスクリーンに映る資料を眺めて三十分くらい経った時だった。

突然オーレリアンのケータイが鳴った。


(誰だよ、この気分最悪な時に!)


乱暴な動作でポケットから取り出し、着信を確認する。

「え、ルカ…?」


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