EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
ドヤ顔をして見せるカロン。
ウサギやクマなどの可愛いぬいぐるみ達も何だかカロンと一緒にドヤっているように見えてくる。
「ねえ、君達さ。こんなことに労力費やしてる暇があるならカンペ作れば?」
白魔の親切な教えを聞き、カロンとルカの背景にビシャーンと雷が落ちた。
「しまった…。バリケード作るの楽し過ぎて、つい夢中に」
「カロン!ここの防御はお前の友達に任せて俺達はカンペを…!」
その時だった。
ピシッ!というムチの音が小鳥達の背後から聞こえた。
「カロン、ルカ」
一同、一斉に振り返る。
そこには怒りMAXの静理がいた。
「げ!なんでバリケードない方から来るんだよ!」
ルカが顔を青くして叫ぶ。
「チッ。前門の静理、後門のぬいぐるみってやつか?」
「それ使い方違うから。第一、虎と狼どこ行ったんだよ」
カロンの発言にオーレリアンがツッコミを入れた。
その間にも静理は一歩一歩、怒りを秘めた笑顔で迫って来る。
「カロン、ルカ。カンニングペーパーを渡しなさい。燃やすから」
「ヤダ」
即答するカロンに静理は再びムチを唸らせた。
「そうかい。それなら、楽しいお仕置きの時間になりそうだね」
「ルカ、ぬいぐるみ投げて応戦だ。行くぜ」
「お、おう!」